Discord Components w(Right) Stem
アメリカ、バーモント州、ポルトニーの自転車屋"Analog Cycles"が手がけるコンポーネントブランド"Discord Components"の超ショートリーチステム。
なぜこの超ショートリーチステムが開発されたのか。。。
それは飛行機を発明したライト兄弟の自転車にルーツがあります。
飛行機の開発で有名なライト兄弟ですが、本業は自転車屋でした。
彼らは、自転車店の経営で飛行機の研究に必要な資金を稼ぎながら、自転車の技術を飛行機の研究に応用したといわれています。
ライト兄弟の乗っていた自転車について調査していた"Analog Cycles"は
彼らの乗っていた自転車にある特徴がある事に気がつきました。
それはのシートとヘッドのアングルが極端に寝ていて、短いステム使っている事。
1890年代のアメリカは今みたいに舗装され、走り易い路面ばかりではありません。むしろ砂利道の様な悪路ばかりだったはずです。
このヘッドアングル、短いステムが意味するのはホイールベースを確保する事でハンドリングを安定させる為だと"Analog Cycles"は気がつきました。
そしてこのヘッドを寝かせる事でホイールベースを確保する手法は現代のMTBシーンではスタンダードとなっています。
ではステムを短くするのは何故でしょうか。
ステムオフセットが短くなると、ハンドル操作が不安定になってしまいそうな気がしますが実は逆なのです。
ステムオフセットを極端に短くする事でハンドルの位置が後ろへ下がり、ホイールの位置がハンドルの位置よりも前に出る。
これにより実際のホイールベースは変わらなくても安定感のあるライディングが可能となるのです。
つまり安定感のあるライディングを求めるならば。。。
「大きめのフレーム+ショートリーチステム」
この組み合わせが正解という事になります。
重い荷物を積み込んで長距離のグラベルを走るアドベンチャーライドにはショートリーチステムが相性良いという事が分かります。
さらにこの"w(Right) Stem"はハンドルポジションも高くする事が出来るので長時間のアドベンチャーライドでもリラックスしたポジションで走る事が可能になります。
一見、奇抜でやりすぎな感のある"Discord Components"のステム。
実は多くのリサーチと研究によって開発されたステムなのです。
かつて自転車屋を営みながら飛行機の研究、開発に成功したライト兄弟。
彼らに敬意を表し開発された"w(Right) Stem"
その乗り心地は是非使ってみて体感して下さい。
驚くほど乗りやすいステムです。
・Made in USA
・1"スレッドステム
・クランプ径:31.8mm
・4ボルトのオープンクランプ
・ヘッドセットロックナットの上部から65mmコラムに差し込んで下さい
・カーボンハンドルバーには使用できません
・規定トルク:6Nm(フェースプレート)、19Nm(クイルボルト)